こんにちは。ちゃくら、ひとみです。

少し前に、ある女性が体験レッスンにいらっしゃいました。
なんとなく体がだるい、よく眠れない、理由もなく気分が沈む。でも病院で検査を受けても「異常なしですね」と言われてしまう。どこも悪くないはずなのに、つらい。——そんな不調を抱えて、来てくださったんです。
レッスンが終わったあと、その方は晴れやかな笑顔で、こうおっしゃいました。
「あぁ〜、スッキリ伸びて、気持ちよかった!」
検査では見つからない。でも、確かにそこにある不調。今日はその正体かもしれない「自律神経」と、ヨガの関係についてお話しさせてください。
「異常なし」なのに、つらいのはなぜ?
私たちの体には、自分の意思とは関係なく、24時間はたらき続けている神経があります。それが自律神経です。心臓を動かし、体温を保ち、胃腸を動かし、呼吸を調整する。命の土台を、ぜんぶ自動でやってくれています。
この自律神経には、活動モード(交感神経)とお休みモード(副交感神経)の2つがあって、本来はシーソーのようにバランスを取り合っています。
ところが、ストレスや忙しさ、不規則な生活が続くと、活動モードが優位なまま切り替わらなくなる。すると、だるさ・眠れない・動悸・めまい・気分の波といった、つかみどころのない不調があらわれます。
これらは検査の数値には出にくいもの。だから「異常なし」と言われてしまうのに、本人はちゃんとつらい。この苦しさ、決して気のせいなんかじゃないんです。
呼吸は、自律神経を「自分で」動かせる唯一のスイッチ
ここに、とても大切なポイントがあります。
心臓の動きや胃腸のはたらきは、自分の意思では変えられませんよね。「心臓よ、ゆっくり打って」と思っても、無理です。自律神経は、基本的に自分ではコントロールできない領域なんです。
でも、たったひとつだけ例外があります。それが呼吸です。
呼吸は、ふだんは自動で行われていますが、意識すれば自分で深くも浅くもできる。つまり呼吸は、自律神経という「自動の世界」に、自分の意思で働きかけられる唯一の入り口なんです。
ゆっくり長く息を吐くと、お休みモードの神経が優位になります。ヨガが自律神経を整えるといわれるのは、この呼吸という扉を、ていねいに使うから。気合いや根性ではなく、体のしくみそのものを使って、自然とバランスを取り戻していくんですね。
ポーズの完成度より、日常が楽になること
体験にいらしたあの方も、特別なことをしたわけではありません。難しいポーズを完璧にこなしたわけでもない。ただ、深い呼吸とともに、こわばっていた体をゆっくり伸ばしただけです。
それでも「スッキリした」と感じられたのは、ずっと活動モードに傾いていた神経が、ふっとお休みモードへ切り替わったから。大事なのは、ポーズの上手さではなく、日常が楽になることなんです。
自律神経は、頑張って整えるものではありません。むしろ「頑張らない時間」をどれだけ持てるかが、鍵になります。
夜、布団の中でできる「ととのえ呼吸」
道具もいりません。寝る前にひとつ。
① 仰向けになり、片手を胸、片手をお腹に置く
② 鼻から4秒、お腹をふくらませるように吸う
胸ではなく、お腹がふくらむのを手で確かめて。
③ 口から、6〜8秒かけてゆ〜っくり吐く
吸う時間より、吐く時間を長く。これがいちばんのコツ。
5回ほどくりかえすと、ざわついていた神経が、すこしずつ静まっていきます。「ちゃんと吸えてるかな」と気にしすぎなくて大丈夫。長く吐くこと、それだけ意識すれば十分です。
「ちゃんとしなきゃ」が、神経を乱している
自律神経の乱れに悩む方ほど、本当に真面目で、頑張り屋さんです。「ちゃんとやらなきゃ」「私がしっかりしなきゃ」と、いつも気を張りつめている。その緊張こそが、活動モードの神経をオンにし続けてしまうんです。
だからこそ、ときには「ちゃんと」を、そっと手放してほしい。ヨガの時間は、何も成し遂げなくていい。ただ呼吸をして、自分の体に還っていく。それだけで、自律神経はちゃんとゆるみはじめます。
「体が硬いから無理」も心配いりません。自律神経を整えるのに必要なのは、柔らかさではなく、ゆっくりした呼吸だけ。今のあなたの体のまま、始められます。
ちゃくらでは、キャンドルの灯りの中で呼吸を深め、活動モードに傾いた神経をゆっくりお休みモードへ戻していく時間をご用意しています。「異常なし」と言われた不調を抱えている方こそ、半田のスタジオで、一度ゆっくり呼吸をしにいらしてください🌙

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ずっと綺麗でいたい!のサポーター
田中ひとみ
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